大阪,京都,兵庫で戸建て住宅の設計 一級建築士事務所 設計組織 Den Nen Architecture

亀乃饅頭_大阪市平野区                                                                                2000

前へ リフォームTop 次へ

before


        ↓
after




 

 建築当初は、北側の現借家と一体の建物で、現借家部分が上手つまり座敷列であり、南側に通り庭を持つ左勝手2列
6間取り型の平面形式であった。現在の座敷は、床押入、天井、欄間などは後補である。表店部
分は、土間であるが、
庇下をすべて店に取り込んで、ショーケースを置いている。自転車に乗ったまま、あ
るいは通りから直接注文する形が
地元の人々に親しまれている。このショーケースおよび台座は大正末から
昭和初期頃につくられたもので、台座は煉瓦
のフレームに天然白大理石とジャモンを張っている。

 現状のパラペットは昭和40年代後半に改造されたもので、壁面をモルタルかき落としとし、この際、南側開口部お
よび東側焼き場の窓がアルミサッシに改造されている。また、内部の柱や差物、表下屋軒裏など
合板で覆われ、痕跡調
査が行えなかったが、改修工事の際に当初の形態を明らかにした。


<改修工事基本方針>
・屋根および1階庇を可能な限り建築当初の形に復元する。
・1階壁面および開口部を引き、祭り堤灯の掛けられる深い軒をつくる。
・地域の人々に約70年にわたって親しまれてきた通りに対して開放的なミセ構えを踏襲する
 (亀の木彫およびショーケース・大理石の台座を転用する)。
・可能な限り耐震性を高めた補強をする。

 建築当初への復元にこだわらず、これからの平野における伝統的町家の改修の規範となるよう心がけた。
(小林大祐)

敷地   大阪市平野区
用途   和菓子屋
規模   1階の一部
構造   木造
竣工年  2000年


構造設計 (有)エス・ディ・ルーム
設備設計 
(有)建築環境研究所/阿部成人
施工   (有)大久保工務店
写真   藤原弘

*平野郷hopeゾ−ン事業/街並み環境整備事業




リフォームTop 次へ