さる5月9日(火)。
京都北部の美山に行ってきました。
茅葺き屋根の葺き替え現場の見学会です。
大学の講義で行けないコバヤシを除くスタッフ全員参加。
またなぜかウマの合う庭師/植治小川勝章クン、
大学の先輩である建築家/小田裕美サン(←♂)とそのスタッフ
さらに今回無理に引っ張っていった山田智子/京都文教短大助教授。
そして母校の学生さんたちが9名。
そして主催者である高松事務所時代の後輩?!吉房サン。
結構な大所帯となってしまいました。
まずは重要伝統的建造物群保存地区へ。
町並み散策し、かやぶき美術館を見学。
山田先生に茅の種類や葺き方など教えてもらいました。
ポイントとしては
1. 美山は貧乏な村落であったため瓦への葺き替えがなかなかできなかったことから
茅葺きの農家が数多く残っている。
2. 現在は伝建に指定されたので葺き替え工事の95%は補助でおこなえる。
この結果茅葺き屋根へ移行する民家も増えたとのこと。
3. 茅葺き屋根は3層構成になっている。
上段は耐久性と意匠性のバランスがいい 茅葺き
中葺きは安価な 藁葺き
下段は軒裏の化粧用に 葦葺き
4. 茅には大茅と小茅があり、小茅には空洞があり耐久性も通気性も大。
美山は大茅を使用。
その他農家の平面構成や屋根の形態など話は広がっていきました。
で、次に向かうはお昼ゴハン。
陶芸家の梅棹マヤオさんが営む美味しいお店。
http://www.umesao.com/j_menu.html
http://youluly.umesao.com/
店内の雰囲気はこちらの方がわかりいいかな↓
http://kuukichi.sub.jp/odekake/007-1yururi.htm
ジャズの流れる店内にイサムノグチのあかり。
一番でかいやつがぶら下がってました。
うーん、こいつがはまるとは…贅沢な容積。
で、最後に本日のメインイベント/茅葺き屋根の葺き替え見学。
当日は親方がいないということで、職人さんたちも饒舌(笑)
質問にもこころよくお答えいただきました。
(ついでに雑談もたくさん)
この頃になると茅葺きにもお腹いっぱい。
夕方の打合せ目指して帰路に着くのでありました。
写真は上/かやぶき資料館より街並みを望む
下/腕組みをする小川クン、手前左屋根を指差す山田先生
3層になっている屋根がよくわかります