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漆工芸-東洋の輝きー大和文華館

モダンアート好みの僕は
伝統工芸というカテゴリーは好奇心の対象として縁遠い世界。
(その割にコバヤシの建築の保存活用、修景事業なんかを手伝ったりも…苦笑)
しかし、ここ何年か「和空*」の活動に参加させてもらってからは
日本が培ってきた様々な考え方、素材、技術、形式に自然と目を向けるように。

ということで、今回は漆工芸の展覧会。
奈良は学園前駅より徒歩5分ほど。
初めて訪れる美術館。

中国、朝鮮、タイそして日本の漆器が数々。
様々な技法が。
■彫
堆黒(ついこく)、堆朱(ついしゅ)、堆青(ついせい)、
紅花緑葉、存星(ぞんせい)、鎌倉彫
■蒔絵   
螺鈿(らでん)、灑金(さいきん)、平脱(へいだつ)、芒彫(はかしぼり)
鎗金(そうきん)、沃懸地(いかけじ)、箔絵
■塗り
根来、津軽、秀衡
■生地が特殊な技法
独楽、キンマ(以上タイ)、漆皮、一閑

いろいろな道具が形態と機能を備えて
上記の技法によって表現されている。
時代や地域性の美しさがある。

中国は激しさと緻密さの大きな振幅。
朝鮮は固い単調性。
タイは生地からくるのか、雑貨っぽい。エスニックショップなんかに転がってそう。
日本はやはり非対称、優美、洗練。
根来塗りなんかは神性すら感じる。

日本のものはやはりいい…というか感性にシンクロする。


*和空→http://www.gridgraphic.jp/waqu/intro/index.html
大和文華館→http://www.kintetsu.jp/kouhou/yamato/index.html
写真は本展でのお気に入り→堆朱屈輪香合(中国、明)





































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