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新規顧客か…!?

HPをリニューアルして、早速お問い合せをいただいた。
東京在住の長男さんからのお電話では
母上が足を悪くし、古い民家で段差だらけなので
床のフラット化を含めたリフォームをとのこと。
大きくない予算だったから設計監理料割高になりますよ、
と説明するもかまわないとのことだったので相談からスタートすることに。
また、リフォームの話なら…と、ご来所いただくのはあきらめて、
現地へ赴いた。現況を拝見しながらでないと、適切なアドバイスもできない。

で、訪ねてみると広ーい敷地に建物がたくさん。
木造2階建ての母屋に鉄骨2階建てのハナレ。その他、木造や鉄骨の倉庫が2〜3つ。
そして足の悪い母上さまだけが、お待ちになられてました。

なかば一方的な話をうかがっていると…今回のリフォームは木造2階建ての母屋の居間から土間にかけての計画のおつもり。
この手の古い家って敷居だらけ、また度重なる改修で部屋と部屋の間に必ずといってもいいほど段差がある。床高さも現代の家よりも高いので、床のフラット化、アプローチのスロープ化には結構な予算と設計上の工夫(=戦い)が待ち受けている…ってことで、少し気が遠くなりながら、話しをお聞きしていた(苦笑)

しかしながら、よくよく話しを聞いてみると、
建物はいっぱいあるけど住むのはご夫婦お二人のご様子(汗)
しかもリフォーム予定の場所は、普段も使いはするけど、
どちらかというと法事等のマカナイ時のために綺麗にしておきたいらしい。
しかも母屋やおじいさんが建てた物なので愛着がなく、
できるだけお金をかけたくないとのこと。
自分たちが建てたALC+吹付けタイルの鉄骨の建物に愛着たっぷりである。
こちらが判断するに、建物としては、その機能性や性能はともかくとして、
もちろん母屋の圧勝!!
最近まで竃もあったようだし、三和土の床にゴロンボの梁が横たわった土間。
1000万かけて葺きなおしたという、いぶし瓦の屋根。

話は単なる床のリフォーム話から、家の値打ちの話へと移行し、たくさんある建物の整理統合、活用方法、さらには今後20年の住まいをどのように考えるか…へと。
近所に次男サンが賃貸住宅にお住まいらしく、
同居はどうする?長男サンは東京から帰ってくる予定は?家はどっちが継ぐ?
その当りの話あいはされているの?…もう、リフォームどころの騒ぎではない。
家族の将来設計をすることの方が、家のリフォームよりも大事なんちゃうん?!

ということで、良心的な工務店連れてって、ちゃっちゃとリフォーム終わらせたら、オイシイ仕事だったんだろうけど、そんなことにもならず、「ちゃんと皆さんで話しあってくださいね!」…と言って、帰ってきたのでありました。

ということで、いつまでたっても貧乏所帯の事務所です。
スタッフの皆さん、安月給なのに…スンマセン<(_ _)>




































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