主催 松下電工
「現在から未来へ 食空間の目指す姿」・・・(有)沼田行正デザインオフィス
沼田行正氏
・限られたコストの中で沼田さんが店舗デザインにおいて考慮している点を話されました。
原材料の価格が上がっている中、コストを抑えるためモノの製造工程を把握する事が重要で手間単価を抑えた形を考える必要があるからだそうです。結果、独自の素材を作っていました。赤く塗装したベニヤ板の上にシルクスクリーンで黒のラインを入れて、店舗の見せ場に配置したり、色粉を混ぜた速乾ボンドをガラスに垂らして墨の様にしたりしていました。
どちらも低コストで雰囲気のある素材でした。
こういったものを店舗のどの部分に配置するか、絞り込む能力が今後もっと問われるとのことでした。
「デザインの方法論と時代性」・・・道下浩樹デザイン事務所
道下浩樹氏
・道下さんは、好景気のころにファサードに大きな腕時計のオブジェをつけた腕時計専門店等、結構なものをしたり経済が落ち着くとシンプルと、時代の雰囲気を見通してデザインする事を話されました。結果和モダンの原型を作り上げたり、コンセプチュアルデザインを流行らせたりしたそうです。
現在は、個室(自分の領域)を好む人が多い時代で、そういった案件が多いとのことでした。
ただ、どの物件も残っているのは、オーナーが店のイメージを明確にもってサービスをしている所がおおく、その視点に一緒に立つ事を心掛けているとのことでした。