一級建築士事務所DNA
DNA
ARCHITECTS
       

About

歴史と伝統の都市・京都から
建築を発信し学ぶ

デザインをはじめるとき、言葉、空間、時間の意味を分解し、既存のアイデアから離れることから始めます。それらの要素を新たなコンテクストに適応させ、新しいデザインを生み出します。クリエイターとして、新しいアイデアを模索する過程で、古い概念と対峙することがあります。現代的な建築設計に取り組んでいるように見えますが、同時に過去の建築の魅力を再評価し、未来に適した形で再構築することが私たちの設計活動の目的です。

住宅建築に対する考え方

クライアントの声に耳を傾ける

建築には設計だけでなく、建築全体のプロデューサーとしての役割もあります。施主、事業主、利用者をはじめ建設会社、設備をはじめとするメーカー、専門業者、職人など多くの関係者の意見を聞き、関係者皆さんの日々や気持ちを想像したりしながら、建物の完成に向けて様々な事柄を調整することも大切な仕事です。

時に現場では、コストや納期への影響の面から、自分都合の声を発する人や業者もいます。また設計者自身の「自分の声」も厄介なものです。「自分が良いと思うもの」「自分として譲れないもの」、そんな声を発するのですが、そんな振る舞いを許し続けるとエゴにつながることもあります。

どんな声にも一度は耳を傾ける姿勢を持ちつつも、「クライアントの声」を最も大事にし、自分の声をかえりみながら、安全で優れた公共財のひとつとなる建築を生み出す。これが建築の原点であり、良い建築、良き街への第一歩であると考えています。

住まいは公園のように

家族と一緒に暮らす家は、まるで公園のような風景を思い描きます。

公園では、それぞれが、そこかしこにある遊具で自由にのびのびと楽しんでいる。互いに笑う顔が見えて、声も聞こえる。ずっとここで過ごしたくなるような、とてものどかな雰囲気。誰かが危なっかしいことをしていたり、ケガをしたりすれば、すぐに見つけて走り寄れたりもする。

家の中でも、このような情景をつくりだすことが私たちの理想です。家族それぞれが思い思いに過ごすことができる。しかし互いに気配は感じ取れて、一緒にいるという感覚を味わえる。安らぎと温もりの空間です。家族の異変もすぐに察知できて、よい方向に導くこともできます。 このような空間でまず大切なのは、家族が様々なことに取り組める仕掛けです。例えばリビング・ダイニングでは、メインのテーブルの他にもう一つ、コーヒーテーブルのようなサブのものをしつらえます。こうしておくと、メインテーブルを明け渡さなければならない時でも、作業の道具を片付けずにサブテーブルに移動するだけで済むというわけです。

家族が生きる拠り所

住まいは生きものです。だから、ぜひとも長生きしてほしいと願います。住まいの長生きとは、家族代々、大切に受け継がれていくことです。

建物をこまめにメンテナンスして長持ちさせることは、もちろん大事です。しかしそれだけでは、私たちが考える大切に受け継がれていくこととは少し違います。 先祖代々、大切にしたいと願い続けている何かを、住まいという形で受け継いでいくということ。つまり、家族が心を一つにできる、核となるものの存在が必要です。それは、家系の記憶の継承といった、目に見えないものかもしれません。しかし、住まいの中にその象徴となるもの、皆の目に見えるものをつくっておくことが大切なのです。先祖代々の家族写真を飾る部屋かもしれないし、シンプルに先祖の仏壇かもしれません。

大切なものを守る─これが生きるためのモチベーションにもつながるものです。

暮らしの美意識

何を美しいと感じるかは人それぞれですが、美意識をもって行動することは、自分がどのように生きたいかを考え、理想を実現していくことにつながります。住まいはその基盤を築く場所です。

物をすっきりと納められる工夫、感性を引き出すインテリアのデザイン、無駄な動きを必要としない便利なしつらえなどは、私たちが設計において常に意識していることです。家の中での所作が自然に美しくなるような仕掛けが大切であると考えています。美意識を持つ家族が美しい住まいをつくり、美しい住まいが集まって美しい街をつくります。

美しくあることは、自身のためであると同時に、周囲への配慮、尊重、思いやりといったものでもあります。

妙を得ている平屋

敷地の形状や面積にもよりますが、私たちがおすすめする住まいのかたちは平屋です。

子どもたちが巣立った後の子ども部屋など、2階が使われずデッドスペースとなるケースは多くあります。1階だけで生活は完結し、2階に上がる必要がないのです。私たちは、無駄なスペースがなく、めいっぱい使いこなしていただける住空間をつくりたいと考えています。

バリアフリーの観点からも、平屋は階段の上り下りの負担がなく安全です。昨今ではご高齢者のみならず、マンション暮らしに慣れてのことか、若い世代の方でも階段がこわい、苦手だという人が増えています。

また平屋は、ペットと一緒の暮らしにも向いています。広々としたワンフロアは、犬や猫などにとってもうれしいものです。

外観ファサード(正面)のデザインにおいても、2階建以上の場合は1階の床が高くなりバランス的に良くないものとなりがちですが、平屋であればそのようなことはなく、庇が映えて安定感のあるデザインとなります。 

多世帯住宅ではプライバシー確保を

2世帯以上が暮らす多世帯住宅では、どこまでを共用部分とするかが重要となります。例えば、玄関のみ共用で生活部分は完全に分離する、リビングは別々で水回りは共用など…。打合せ時にご家族同士でどのようにするかを考え、こまかく生活のルールを決められることがほとんどです。

ただ、私たちは、できるだけ各世帯のプライバシーを確保することをおすすめしています。打合せ時は共用部を多くすることとし、和やかにさまざまな生活のルールを決められていたご家族でも、実際に住んでみると思いもしなかったことで衝突などが生じ、結局、いずれかの家族が別の住まいに移るというケースも実際に見てきたからです。

衝突の原因として多いことの一つに、生活音の問題があります。できるだけ防音性能を上げておくことが大切ですが、特に木造住宅は防音が難しいので注意が必要です。 

さまざまな庭の効果と設計手法

人間は自然の一部であるので、木々や花などの自然に触れる日常は、心身に良い影響を与えます。住まいにも、それがかなう庭があるのが理想的です。敷地周辺の自然が眺められるよう、立地やプランを考える方法もあります。

庭を設けるために必ずしも広い土地が必要というわけではありません。小さなスペースでも、緑などがあり、室内からも広がりや奥行きを感じる眺めの庭をつくることも可能です。庭は室内を心地よくするための優れた装置でもあります。

建物の周り(外構)に木や花を植えておくのも良いものです。住宅地では特に周辺の景観に溶け込むことを助けます。また、木や花の話をきっかけとし、ご近所とのコミュニケーションも生まれるかもしれません。

自然との関わりや、室内空間を快適にすること以外にも、バーベキューなど遊び・レクリエーション、体を動かすなど、庭にはさまざまな用途があります。体を動かすことでいえば、例えばコンクリートの壁を1枚つくるだけでテニスの壁打ち、キャッチボールなどを楽しめます。

住まいのメンテナンス

建物は老朽化するものなので、健康管理、メンテナンスが欠かせません。お引き渡し後、1・2・5・10年目には、建物の健康状態などに意識を向けていただく機会になればと、お客さまにおハガキをお送りしています。修繕、リフォームなど、お気軽にご相談ください。

国の法律には「契約不適合責任」があり、建物の欠陥や不具合について、一定期間は売主が責任を負うルールとなっています。

技術のアプローチ

構造について

木造(W造)、鉄骨造(S造)、鉄筋コンクリート造(RC造)など、あらゆる種類に対応しています。お客様が建物に求める性能、プラン、デザイン、予算などを考慮し、適切なものを採用します。

構造においては安全性、特に耐震性は重要な性能の一つであり、構造設計は、専門の構造設計士が行います。

建物の安全性に関わる法律・制度は、主に建築基準法、住宅性能表示制度です。住宅性能表示制度の「地震に対する構造躯体の損傷のしにくさの表示」における等級は3~1となっており、当社では基本的に最も高い等級3をめざします。

ただし、これによって生活に不便が生じる、著しくデザイン性を損なうなど、お客様のご要望からかけ離れる場合は、できるだけ妥協点をさぐっていきます。

温熱環境と省エネ

室内の温度は、快適性はもとより健康に大きな影響を与えるため、適切に保つことが重要です。

例えば大きな吹抜けや窓は、室内も気持ちも明るく開放的なり、デザイン性にも優れた空間をつくります。しかし、大きな吹抜けはコールドドラフトによって体感温度は上がらず、大きな窓は直射日光を室内に入れ、温度上昇を招くばかりか、家具や内装の劣化を早めます。このため、室内を適温に保つよう空調設備がフル稼働することになり、エネルギーと光熱費がかかるわけです。

私たちはデザイン性だけにとらわれた設計は行いません。室内で過ごす人の快適さと健康に配慮し、省エネルギーで地球に負荷をかけない建築をつくります。

2025年には、住宅性能表示制度(断熱等性能等級)の等級4(2016年省エネルギー基準)が最低ラインとなります。さらに2030年には、ZEH(ゼッチ)住宅(Net Zero Energy House:ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の水準が最低ラインとなります。私たちは「ZEHプランナー」であり、お客さまや地球環境に貢献します。

防犯対策

最近では、強盗などが家に侵入し、住人が大きな被害にあったというニュースも多く、人々の防犯意識がいっそう高まっています。お客様の要望に応じて、対策を施します。

侵入口として多いのは窓、玄関、勝手口。窓には防犯ガラスやシャッター、雨戸が有効です。なるべく敷地内で死角や足場をつくらない、夜間は家の周りに照明をつけて暗がりをなくすなどの工夫もします。防犯カメラ、ピッキングの被害にあいにくい鍵など、設備面の充実もポイントです。

会社概要

呼称 [商号] 株式会社一級建築士事務所DNA [(株)一級建築士事務所設計組織DNA]
所在地
〒600-8093 京都市下京区高倉通綾小路下ル竹屋町393番地5
393-5 Takeya-cho,Takakura-Ayanokouji Sagaru,Shimogyo-ku,Kyoto 600-8093 Japan
TEL FAX E-MAIL TEL 075-354-5115
FAX 075-354-5157
E-MAIL info@den-nen.com
設立 1996年4月
資本金 1,000万円
代表者 代表取締役 角 直弘
管理建築士 一級建築士大臣登録第259289号 角 直弘
一級建築士事務所登録 京都府知事登録 02A-00647号 2020(令和2)年12月17日許可

プロフィール

代表取締役 建築家/一級建築士
角 直弘
1964 大阪府生まれ
1988 京都府立大学 生活科学部住居学科 卒業
1988 高松伸建築設計事務所 入所
1993 高松伸建築設計事務所 退所
1993 角直弘建築設計事務所
1996 設計組織 Den Nen Architecture 結成
2006 株式会社和空インターナショナル 設立 取締役就任
2009 - 2022 京都府立大学生命環境学科環境デザイン学科 非常勤講師
2010 株式会社一級建築士事務所DNAに法人化
所属団体 日本建築家協会、大阪府建築士会、京都府建築士会、城陽商工会議所
資格 日本建築家協会/登録建築家 京都市文化財マネージャー 京都府木造耐震診断士 京都府応急危険度判定士 既存住宅状況調査技術者
一級建築士
津名 功陽
1993 兵庫県生まれ
2017 摂南大学 理工学部 建築学科 卒業
2017 大和ハウス工業株式会社 入社
2020 株式会社一級建築士事務所DNA 入所
資格 京都府応急危険度判定士
一級建築士
谷山 陸
1994 大阪府生まれ
2012 大阪府立都島工業高等学校 卒業
2017 福井大学建築建設工学科 卒業
2017 構造設計事務所 入社
2020 アトリエ設計事務所 入社
2021 株式会社一級建築士事務所DNA 入所
資格 京都府応急危険度判定士
二級建築士
岩谷 帆稀
1996 京都府生まれ
2019 京都建築大学校 建築学科 卒業
2019 放送大学 教養学部 卒業
2019 株式会社一級建築士事務所DNA 入所
資格 京都府応急危険度判定士
二級建築士
伊藤 大樹
1999 愛媛県生まれ
2023 京都建築大学校建築専攻科 卒業
2023 株式会社一級建築士事務所DNA 入所
資格 京都府応急危険度判定士
二級建築士 Corporation Architect
梶田 慎也
1984 京都府生まれ
2006 大阪商業大学 経営学部流通学科 卒業
2010 スペースデザインカレッジ スペースデザイン設計科
2011 株式会社一級建築士事務所DNA
2019 STUDIO RIDDLE 設立
一級建築士 Corporation Architect
大澤 亮介
1988 大阪府生まれ
2012 大阪工業大学 工学部建築学科 卒業
2014 京都工芸繊維大学大学院 工芸科学研究科造形工学専攻 卒業 大学院卒業後、タイの建築事務所インターンなどを経験
2015 株式会社一級建築士事務所DNA
2018 大阪の建築士事務所に転職
2019 chat design 設立
二級建築士 Corporation Architect
横井 雄大
1992 愛知県生まれ
2014 中部大学工学部建築学科 卒業
2016 中部大学大学院 工学研究科建設工学専攻 卒業
2016 株式会社一級建築士事務所DNA
2021 ムツデザインスタジオ 設立
企画部/チーフマネージャー/宅地建物取引士/行政書士
中野 かおる
1976 大阪府生まれ
2000 同志社大学文学部文化学科教育学専攻 卒業
企業の営業職、社長秘書、会長秘書、教育人事担当を歴任
2006 株式会社和空インターナショナル 監査役 就任
2015 株式会社一級建築士事務所DNA 参画
2016 株式会社DNA不動産 代表取締役 就任
資格 行政書士 宅建士 2級ファイナンシャル・プランニング技能士
修景建築家
小林 大祐
1960 東京都生まれ
1986 京都府立大学生活科学部住居学科 卒業
1994 京都大学大学院博士後期課程修了 博士(工学)
1996 京都文教短期大学家政学科専任講師
2004 京都文教大学人間学部現代社会学科専任講師
保存修景計画、まちづくり、都市史、建築史大阪市平野、宇治市、京都市淀、福知山市などで景観まちづくり フィンランドのレイキモッキをダンボールでつくるワークショップを実施
所属団体 日本建築学会、日本エコミュージアム研究会スタッフ

受賞歴

           

          

          

第2回JIAKINKI住宅部会賞 公益社団法人日本建築家協会近畿支部住宅部会
           
南吹田琥珀街3期_白百合荘
JIA建築選奨2020 公益社団法人日本建築家協会 聖三一幼稚園
バルバラ・カポキン国際建築賞2019 優秀作品 バルバラ・カポキン財団、パドヴァ州建築家協会 阿波の家
京都デザイン賞2018 入賞 公益社団法人京都デザイン協会 聖三一幼稚園
2015キッチングランプリ 入賞 リネアタラーラ 伏見の家
第8回まちかどチャーミング賞
まちかどスポット部門
尼崎市 塚口本町の家
E家くらし住まいの設計コンテスト佳作受賞 関西電力株式会社 松ヶ崎コートハウス
中国西安市長安区-新長安国際設計コンペ
「子午大道景観計画」最優秀賞
東京デザイナーズウィークコンテナ展
デザインプレミオ受賞
東京デザイナーズウィーク KOBOTIYA (Tokyo Designers Week)
あたたかな住空間
デザインコンペティションリフォーム部門
入選受賞
東京ガス株式会社 槙島の家
E家くらし住まいの設計コンテスト
佳作受賞
関西電力株式会社 プラッツM
ショップシステムコンペティション
受賞
財団法人 店舗システム協会 京都文教大学 恵光館
健康な住まいコンテスト
入賞受賞
松下電器産業株式会社 富野荘の家
チェルノブイリメモリアルアートコンペ
佳作受賞
チェルノブイリ子供基金
日本建築学会設計競技(共同)
全国入選・佳作受賞
日本建築学会

展覧会

interiorlifestyle Disney+WA-Qu展 東京ビッグサイト M-Komon(置灯籠) Interior Lifestyle Disney+WA-Qu展 2007
Ecomade 2006 in Milano Fiori Salone MILANO 生命の水/清浄の木/結界の石 Ecomade 2006
WA-Qu EXHIBITION in JAPANTEX 2005 東京ビッグサイト 遠い森のことば他
東京デザイナーズウィーク/建築のプレゼン展 京都 プロトタイプアパートメント
WA-Qu EXHIBITION fuori salone 2005 MILANO/トルトーナ地区 遠い森のことば他 WA-Qu 2005 MILANO FUORI SALONE
WA-Qu EXHIBITION in HOUNENIN 京都/法然院 unknown
東京デザイナーズウィーク/建築のプレゼン展 アートコンプレックス 中邦大厦
WA-Qu EXHIBITION fuori salone 2004 MILANO/トルトーナ地区 Unknown / WA-Qu EXHIBITION FUORI SALONE 2004
東京デザイナーズウィークコンテナ展 東京お台場/青海会場 KOBOTIYA (Tokyo Designers Week)
建築アンデパンダン展 京都市美術館 試論

雑誌・書籍掲載

いっしょに家をつくりたい建築家38人 阿波の家
西九条R
ガレージのある家 北生駒のガレージハウス
カーセンサーEDGE 11月号(2021年) 北生駒のガレージハウス
car sensor EDGE 狭山のガレージハウス
関西の建築家と家をつくる 41ARCHITECT in KANSAI 阿波の家
西九条R
A-collection 009 馬見丘の緑陰
関西56人の建築家と家をつくる 新南陽の家
三条町の屋陰
A-collection 003 奈良町の家
A-collection No.2 新南陽の家
建築ジャーナル 2006年1月号
いえダネ家種/建築家とつくる家50
GOODリフォーム GALLARY/茶室/音楽室
日経アーキテクチャー 松ヶ崎コートハウス
関西の建築家INDEX2005
関西の建築家INDEX2004
住まう「和」の佇まい特集 槙島の家
新しい住まいの設計 河内長野の家
関西の建築家INDEX2002
Leaf Talking about Kyoto/ヘアデザイナー津田利和×角直弘
ゆか 槙島の家
必ず役に立つ狭小住宅63 東住吉の家
MEMO 東住吉の家
美しい部屋 別冊私の家づくりNo.38 黄檗の家
カーサウエスト No.10 黄檗の家
カーサウエスト No.7 富野荘の家
商店建築1988年1月号 京都文教大学 恵光館
ニューハウス 松ヶ崎の家
関西の家づくり必読本 北白川の家
関西の家づくり必読本 高石の家
新しい住いの設計 奥沢の家
日本の住宅戦後50年

テレビ取材

建物図鑑 テレビ東京・デレビ大阪 馬見丘の緑陰
建築家のたてる家 J-COM関西 河内長野の家
ワイドABCでーす 朝日放送 河内長野の家
夢建人のちょっとおじゃましまーす J-COM神戸、芦屋 河内長野の家
VOICE 毎日放送 黄檗の家
ワイドABCでーす 朝日放送 黄檗の家
建築家のたてる家 J-COM関西 松ヶ崎の家2
夢建人のちょっとおじゃましまーす J-COM神戸、芦屋 東住吉の家
痛快エブリディ 関西テレビ 富野荘の家
渡辺篤史のたてもの探訪 朝日放送 奥沢の家

住宅建築に対する考え方

クライアントの声に耳を傾ける

建築には設計だけでなく、建築全体のプロデューサーとしての役割もあります。施主、事業主、利用者をはじめ建設会社、設備をはじめとするメーカー、専門業者、職人など多くの関係者の意見を聞き、関係者皆さんの日々や気持ちを想像したりしながら、建物の完成に向けて様々な事柄を調整することも大切な仕事です。

時に現場では、コストや納期への影響の面から、自分都合の声を発する人や業者もいます。また設計者自身の「自分の声」も厄介なものです。「自分が良いと思うもの」「自分として譲れないもの」、そんな声を発するのですが、そんな振る舞いを許し続けるとエゴにつながることもあります。

どんな声にも一度は耳を傾ける姿勢を持ちつつも、「クライアントの声」を最も大事にし、自分の声をかえりみながら、安全で優れた公共財のひとつとなる建築を生み出す。これが建築の原点であり、良い建築、良き街への第一歩であると考えています。

住まいは公園のように

家族と一緒に暮らす家は、まるで公園のような風景を思い描きます。

公園では、それぞれが、そこかしこにある遊具で自由にのびのびと楽しんでいる。互いに笑う顔が見えて、声も聞こえる。ずっとここで過ごしたくなるような、とてものどかな雰囲気。誰かが危なっかしいことをしていたり、ケガをしたりすれば、すぐに見つけて走り寄れたりもする。

家の中でも、このような情景をつくりだすことが私たちの理想です。家族それぞれが思い思いに過ごすことができる。しかし互いに気配は感じ取れて、一緒にいるという感覚を味わえる。安らぎと温もりの空間です。家族の異変もすぐに察知できて、よい方向に導くこともできます。 このような空間でまず大切なのは、家族が様々なことに取り組める仕掛けです。例えばリビング・ダイニングでは、メインのテーブルの他にもう一つ、コーヒーテーブルのようなサブのものをしつらえます。こうしておくと、メインテーブルを明け渡さなければならない時でも、作業の道具を片付けずにサブテーブルに移動するだけで済むというわけです。

家族が生きる拠り所

住まいは生きものです。だから、ぜひとも長生きしてほしいと願います。住まいの長生きとは、家族代々、大切に受け継がれていくことです。

建物をこまめにメンテナンスして長持ちさせることは、もちろん大事です。しかしそれだけでは、私たちが考える大切に受け継がれていくこととは少し違います。 先祖代々、大切にしたいと願い続けている何かを、住まいという形で受け継いでいくということ。つまり、家族が心を一つにできる、核となるものの存在が必要です。それは、家系の記憶の継承といった、目に見えないものかもしれません。しかし、住まいの中にその象徴となるもの、皆の目に見えるものをつくっておくことが大切なのです。先祖代々の家族写真を飾る部屋かもしれないし、シンプルに先祖の仏壇かもしれません。

大切なものを守る─これが生きるためのモチベーションにもつながるものです。

暮らしの美意識

何を美しいと感じるかは人それぞれですが、美意識をもって行動することは、自分がどのように生きたいかを考え、理想を実現していくことにつながります。住まいはその基盤を築く場所です。

物をすっきりと納められる工夫、感性を引き出すインテリアのデザイン、無駄な動きを必要としない便利なしつらえなどは、私たちが設計において常に意識していることです。家の中での所作が自然に美しくなるような仕掛けが大切であると考えています。美意識を持つ家族が美しい住まいをつくり、美しい住まいが集まって美しい街をつくります。

美しくあることは、自身のためであると同時に、周囲への配慮、尊重、思いやりといったものでもあります。

妙を得ている平屋

敷地の形状や面積にもよりますが、私たちがおすすめする住まいのかたちは平屋です。

子どもたちが巣立った後の子ども部屋など、2階が使われずデッドスペースとなるケースは多くあります。1階だけで生活は完結し、2階に上がる必要がないのです。私たちは、無駄なスペースがなく、めいっぱい使いこなしていただける住空間をつくりたいと考えています。

バリアフリーの観点からも、平屋は階段の上り下りの負担がなく安全です。昨今ではご高齢者のみならず、マンション暮らしに慣れてのことか、若い世代の方でも階段がこわい、苦手だという人が増えています。

また平屋は、ペットと一緒の暮らしにも向いています。広々としたワンフロアは、犬や猫などにとってもうれしいものです。

外観ファサード(正面)のデザインにおいても、2階建以上の場合は1階の床が高くなりバランス的に良くないものとなりがちですが、平屋であればそのようなことはなく、庇が映えて安定感のあるデザインとなります。 

多世帯住宅ではプライバシー確保を

2世帯以上が暮らす多世帯住宅では、どこまでを共用部分とするかが重要となります。例えば、玄関のみ共用で生活部分は完全に分離する、リビングは別々で水回りは共用など…。打合せ時にご家族同士でどのようにするかを考え、こまかく生活のルールを決められることがほとんどです。

ただ、私たちは、できるだけ各世帯のプライバシーを確保することをおすすめしています。打合せ時は共用部を多くすることとし、和やかにさまざまな生活のルールを決められていたご家族でも、実際に住んでみると思いもしなかったことで衝突などが生じ、結局、いずれかの家族が別の住まいに移るというケースも実際に見てきたからです。

衝突の原因として多いことの一つに、生活音の問題があります。できるだけ防音性能を上げておくことが大切ですが、特に木造住宅は防音が難しいので注意が必要です。 

さまざまな庭の効果と設計手法

人間は自然の一部であるので、木々や花などの自然に触れる日常は、心身に良い影響を与えます。住まいにも、それがかなう庭があるのが理想的です。敷地周辺の自然が眺められるよう、立地やプランを考える方法もあります。

庭を設けるために必ずしも広い土地が必要というわけではありません。小さなスペースでも、緑などがあり、室内からも広がりや奥行きを感じる眺めの庭をつくることも可能です。庭は室内を心地よくするための優れた装置でもあります。

建物の周り(外構)に木や花を植えておくのも良いものです。住宅地では特に周辺の景観に溶け込むことを助けます。また、木や花の話をきっかけとし、ご近所とのコミュニケーションも生まれるかもしれません。

自然との関わりや、室内空間を快適にすること以外にも、バーベキューなど遊び・レクリエーション、体を動かすなど、庭にはさまざまな用途があります。体を動かすことでいえば、例えばコンクリートの壁を1枚つくるだけでテニスの壁打ち、キャッチボールなどを楽しめます。

住まいのメンテナンス

建物は老朽化するものなので、健康管理、メンテナンスが欠かせません。お引き渡し後、1・2・5・10年目には、建物の健康状態などに意識を向けていただく機会になればと、お客さまにおハガキをお送りしています。修繕、リフォームなど、お気軽にご相談ください。

国の法律には「契約不適合責任」があり、建物の欠陥や不具合について、一定期間は売主が責任を負うルールとなっています。

技術のアプローチ

構造について

木造(W造)、鉄骨造(S造)、鉄筋コンクリート造(RC造)など、あらゆる種類に対応しています。お客様が建物に求める性能、プラン、デザイン、予算などを考慮し、適切なものを採用します。

構造においては安全性、特に耐震性は重要な性能の一つであり、構造設計は、専門の構造設計士が行います。

建物の安全性に関わる法律・制度は、主に建築基準法、住宅性能表示制度です。住宅性能表示制度の「地震に対する構造躯体の損傷のしにくさの表示」における等級は3~1となっており、当社では基本的に最も高い等級3をめざします。

ただし、これによって生活に不便が生じる、著しくデザイン性を損なうなど、お客様のご要望からかけ離れる場合は、できるだけ妥協点をさぐっていきます。

温熱環境と省エネ

室内の温度は、快適性はもとより健康に大きな影響を与えるため、適切に保つことが重要です。

例えば大きな吹抜けや窓は、室内も気持ちも明るく開放的なり、デザイン性にも優れた空間をつくります。しかし、大きな吹抜けはコールドドラフトによって体感温度は上がらず、大きな窓は直射日光を室内に入れ、温度上昇を招くばかりか、家具や内装の劣化を早めます。このため、室内を適温に保つよう空調設備がフル稼働することになり、エネルギーと光熱費がかかるわけです。

私たちはデザイン性だけにとらわれた設計は行いません。室内で過ごす人の快適さと健康に配慮し、省エネルギーで地球に負荷をかけない建築をつくります。

2025年には、住宅性能表示制度(断熱等性能等級)の等級4(2016年省エネルギー基準)が最低ラインとなります。さらに2030年には、ZEH(ゼッチ)住宅(Net Zero Energy House:ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の水準が最低ラインとなります。私たちは「ZEHプランナー」であり、お客さまや地球環境に貢献します。

防犯対策

最近では、強盗などが家に侵入し、住人が大きな被害にあったというニュースも多く、人々の防犯意識がいっそう高まっています。お客様の要望に応じて、対策を施します。

侵入口として多いのは窓、玄関、勝手口。窓には防犯ガラスやシャッター、雨戸が有効です。なるべく敷地内で死角や足場をつくらない、夜間は家の周りに照明をつけて暗がりをなくすなどの工夫もします。防犯カメラ、ピッキングの被害にあいにくい鍵など、設備面の充実もポイントです。